フォークソングは、音楽のジャンルの一つ。元来は民謡を指しますが、民謡から派生したポピュラー音楽をも含めます。後者は主としてプロテストソングであります。典型的には伴奏はアコースティックギターやバンジョーであり、ロックのように電気楽器は使用しません。 英語圏で民謡という意味でfolk musicというと、英語圏(やや範囲が広がっても欧州程度)の民謡に着目する傾向が強かったのですが、近年folk musicについて体系的に語られる際には、(musicと結びつけない)folkという単独の単語のもつ意味を反映して全世界の民族的なもの全般を扱うことが増えています。この意味では19世紀にジャンルが確立して20世紀に発展したような比較的新しい民族的音楽も含む場合があります。
海外の主なアーティスト
レッドベリー,ウディ・ガスリー,ウィーヴァーズ,ピート・シーガー,ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ,キングストン・トリオ,ハリー・ベラフォンテ,ランブリン・ジャック・エリオット,ハイウェイメン,ブラザーズ・フォア,ボブ・ディラン,ピーター・ポール&マリー,ジョーン・バエズ,フィル・オクス,ニュー・クリスティ・ミンストレルズ,ジャーニーメン,チャド・ミッチェル・トリオ,モダン・フォーク・カルテット,ジュディ・コリンズ,アーロ・ガスリー
日本のフォークソング
日本においては、ポピュラー音楽としてのフォークソングは、ロック・バンドのスタイルがグループ・サウンズとして発展したのとも似て、やや独自に日本の「フォーク」(日本では、「フォークソング」と「フォーク」とで、指し示すものが通常少し違い、通常は「フォークソング」という長い言い方はしない)として発展してまた意味範囲が広いです。日本での初期のフォークはボブ・ディランやピーター・ポール&マリーの影響下にあるケースが多く、戦前にあった演歌のスタイルがそうした影響を受け、フォークと呼ばれるようになりました。 余談ですが、グループ・サウンズ流行期、グループサウンズと同じステージにフォークグループが立つことが珍しくありませんでした。現にGSとフォーク共演のコンピレーションアルバムは何枚も出ています。そして、日劇ウェスタンカーニバルと呼応した形で日劇フォークカーニバルという企画もありました。 日本におけるフォークの呼称には、様々なものがあります。 例えば、歌謡フォークとは、歌謡曲的な要素、すなわち、大衆性、非メッセージ性、アイドル性などを取り入れたフォークのことで、ニューミュージックに近いです。さらに、歌謡フォークがヒットすると、産業フォークとも呼ばれましたが、これは、ヒットすることにより音楽産業に取り込まれたフォークを意味します。ニューミュージックとほとんど同義と言ってよいでしょう。基本的には、(ニューミュージックに対する)蔑称です。 他にも、叙情派フォーク、四畳半フォーク、セメントフォーク(セメントのように、どろどろとしたフォークの意味。21世紀に入って使われ始めた言葉だともいわれる)、メッセージフォークなどがあります。 また、2000年代にはゆず、19などがブレイクしたことによってロックとフォークの融合体という意味で「ネオ・フォーク」なる呼称も使われていたが、最近では使用されなくなってきています。ただ、これらネオ・フォークはメッセージ性が薄いとして、吉田拓郎のような旧来のフォークファンにはあまり好かれていない傾向があるようである。特に音楽界屈指のフォークマニアとして知られるTHE ALFEEの坂崎幸之助は「ネオ・フォークは、やはり違う。まだまだ60~70年代のフォークの足元にも及ばない」と言った趣旨のことを自身の著書で語っています。 フォークソングへの批判として、タモリはかつて自己の番組等で「フォークを聞くやつは女々しい奴だ」と痛烈にフォークソングを批判した事があるほか、上岡龍太郎も「フォークソングのお陰で従来の日本男児像が崩壊し女に媚びる弱弱しい男が増えた」等と痛烈に批判したことがあります。