クラシック音楽とは直訳では古典である音楽のことですが、一般には西洋の芸術音楽を指して言います。「クラシック音楽」の対語としてしばしば「ポピュラー音楽」が使用されています。 クラシック音楽と言う時、暗黙の前提として西洋の伝統的な宗教音楽や宮廷音楽の系譜に連なる芸術音楽を指します。アラブやインド、中国など非西洋の古典音楽や純民衆的な伝統音楽は、民族音楽とされます。 西洋伝統音楽における狭義のクラシック音楽は、ハイドン、モーツァルト、ベートーベンに代表される古典派の音楽のことです。彼らの時代には、演奏面においてはヴァイオリン属楽器やピアノなどの音量が大きく取れる新しい楽器の発明や平均律理論の開発など今日につながる新しい動きが生まれていますし、作曲技法の上でもソナタ形式などの新しい様式が取り入れられています。またこの時期には、それまで王侯貴族がおもな聴衆であったのに対し、一般市民という新しい聴衆が現れた時期でもあります。それらの要素は少なくとも20世紀初頭までは西洋伝統音楽を特徴付ける要素であり続けました。こういった意味合いにおいて、18世紀から20世紀にかけて作曲された一連のオーケストラ、オペラ、室内楽などの諸作品を西洋伝統音楽における広義のクラシック音楽としてカテゴライズすることには正統性があると考えられます。